結婚式の帰り道って夜風が目に沁みませんか

周りが駆け込むように結婚していく。
 
 
そのうち一人の子が、遠距離恋愛の末、別居婚だそうで。
お互い結婚しても、お互いそのままの場所で暮らすらしい。
婚姻届は全て郵送でやり取りをし、彼女一人で役所に提出。
一緒にいれないのに結婚てドユコト!?
 
 
もうさ、愛の物語かたりつくせないでしょそれ。
もう結婚式の再現VTRとか3時間以上にわたる大作でしょ。
んでどうせ私泣くんでしょ。3万払って泣くんでしょ。髪までセットしてもらって
ドレス着て泣くんでしょ。めでてえなあ、私って!
 
そんなんだったらズタボロの部屋着でTSUTAYAで500円払って
時をかける少女観て泣くわ。あれは間違いなくいつ見ても泣く。
3万の涙も500円の涙も温かさは一緒だからな!!!
 
 
 
てなわけで日頃より友人たちからそんな素敵な刺激をいただいている。
 
 
まずその結婚していく友人たち。心の底からめでたい。よすぎる。
指輪とか。エピソードとか。家族の絆とか。
なんか一生手に入らない気がしてきてもはや無いものねだりに近い
 
 
そして一緒に結婚式に参列している私の仲間たち。
もはや仲間というよりも、「戦士たち」。
花嫁とかいうくらいだ、花と化した友人が
美しさも幸せも咲きまくっている姿を見て、
 
 
「キレー」「泣ける」
 
 
を散々言い放つ。
ひとしきり言い終わるとその次の言葉はだいたい、
「いいなあ」「いつ結婚できるんだろ」「私たちも歳とったよね」「震えがとまらない」
この4フレーズだ。
 
最初は面白い。まだ余裕ある。お酒もまわってゲラゲラわらう。
はっきりと「結婚したい」とは言わない。上記の4フレーズをとにかく言う。
この前まじで披露宴中ずっとトリハダが止まらなくなっている友人がいて
2016年の下半期で今のところ一番わらった。 
 
 
 
んで本当にずっしりくるのは帰り道である。
 
「キレーだったよね」「泣けたよね」
 
 
本日の感想を述べる。
そして最終的には自分たちの話へ。今度は一切笑い無しのマジトーンだ。
まだ戦士だから。戦いは終わってないから。
 
 
「これからどうなるんだろう、、」
 
 
夜風が目にしみちゃう。
この間まで共に闘った戦士だったあの子は今日花になっちゃったし
もう前みたいには遊んでくれない。2日に渡って戦みたいに飲んだりできない
 
 
でも開き直って
「みんなで結婚しないでずっと遊んでようね!」なんて言うやつもいない。
だって今日はっきりと羨ましかったし、
結局私たちって「結婚したい」って能動的に言わないくせに、
しかも戦士たちって仲間意識を作っているくせに、
本当はここから抜け出す気マンマンなのだ。
だって軒並みみんな結婚するじゃん。
そんでみんな幸せそうじゃん。
結婚は墓場だなんてよく言うよ。
じゃあなんで未だにこの時代でもみんな結婚すんのよ。
良いモンだからに決まってんでしょうよ!!!!!
 
 
てなことは絶対口にすることなく、
 
「どうなるかはわかんないけどさ」
「でも今も十分楽しいよねあたしたち☆」
 
 
 
ってなテンションで、秋の夜長、
戦士たちはせっかく着飾った服をよれよれにしながら夜通し酒を飲むのであった。
 
 
まだ、11月。結婚式シーズン。戦士たちの秋は長い。