あの手動ビデは一体何だったのか

数年前、完全なる勢いと好奇心で買ったのが「膣内洗浄」。
いわゆる膣内の手動ビデ。中に残ったセーリたちを一気に流し出し、
一刻も早く終わらせてしまおう!というもの。
まだ余裕でセーリ中の最中、その辺の薬局で購入しニートの家へ。
 
「見てこれ!!すげーーだろ!!」
 
たまたまネットで目にしてしたものが薬局にあった故、ただの興味本位と勢いで買ったのだが、トイレに入った瞬間に気がついた。
 
 
私これ、自分でできないわ。
 
 
 
 
オマタに異物を入れるなんてできない。したことないもん。
だってあれ臓器じゃん。粘膜じゃん。目と一緒でしょ?
指で触っちゃだめなやつでしょ?
コンタクト的な感じでタンポンがギリなやつでしょ?
無理無理。こんなプラスチックの棒。指はおろかタンポンだって入れたことないのに。絶対無理。なんで気が付かなかったんだろう。これだからアドレナリンってやつは。一気に腰ららへんがふわふわしてくる。無理すぎ。
あの時ほど膣について思ったことは無い。
 
 
 
 
 
 
「やってくんろ」
 
 
 
 
 
うっそーーー俺?とか言いながら嬉々としてやってきたニートにビデを渡した。
ビデはいわゆる家でやる毛染め用容器みたいな半透明のプラスチック容器。サイズはジョアを一回り大きくしたくらい。
中には洗浄液がたっぷり入っており、キャップを外して人差し指くらいの棒をセッティング。このプラスチックの棒には穴がいくつもあいており、挿入してから本体を握ると穴から洗浄液が360度四方八方に湧き出して、膣内を洗浄してくれるのだ。
 
ニートは婦女の腹だけは冷やしてはならぬと容器を手で暖めようとしていたがそんなことは問答無用で無駄な行いだ。そんなもの勿体ぶられていたらこちとらやりたくなくなってくる。女とはそういうものなのだ。
いいからはよやれと奴をせっつき、いざ挿入。(奴はいっきまーすとか言ってた気がするけど忘却の彼方。覚えているのはその感覚のみよ。)
 
なにこれ。全然痛い。早く終わらせて!!
 
焦ったニートが慌てて握り締めた容器から洗浄液が噴射し、私は体験したことの無い腹内の冷たさに絶叫と共にニートを蹴り飛ばした。
 
 
飛び散る洗浄液。
後頭部を壁に打ち付けるニート
便座に半分落ちる私。
 
 
 
 
 
あの時、確かに全てがスローモーションだった。
 
 
 
 
 
 
 
中々面白いエピソードになったので友人に満を持して話したところ、
数日後に「膣内洗浄は逆に不衛生かつ全くもって膣に良くない」という記事を友人が私を名指しして引用リツイートしていた。
 
 
 
それにより、友人のフォロワーたちは「この女そんなことしてんのかよ、、」と思ったはずだ。
私は「モテ」に大きく手を振ってサヨナラすることとなった。
 
 
 
友人よ。私の膣はこの際どうだっていい。
それより私の社会的立場を心配してくれ。
 
 
 
 
 
 
あの時ほど膣をどうでもよく思ったことはない。
 
 
 
ちなみにそれ以来膣内洗浄をしたことがなく、
10本入りを購入していたため9本も余ってしまった。
会う人会う人に「いる?」と聞いて回ったがことごとく断られ貰い手は一人もおらず、
結局ささくれの深追いや靴擦れの傷にジャバジャバと使うこととなったのである。
それがまた随分と傷に沁み、改めて「どうしてこんなものを、、」
と後悔せずにはいられなかった。
 
しかもその事件の後もドラッグストアではちょくちょく見かけたが、
最近めっきりその姿を拝見できていない。
 
あれは一体何だったのだろうか、、、